「なんか見づらいレポート」になってませんか?
Power BIで初めてレポートを作ったとき、こんな反応もらったことありませんか?
「うーん、情報が多すぎて…」
「何を見ればいいかわからない」
「なんか読み込みが遅いんだけど…」
私、最初に作ったレポート、自信満々で見せたら上司に「…で、結論は?」って言われて、めちゃくちゃ凹みました😭
でも安心してください!Power BI初心者のミスって、実はパターンがあるんです。
今日は、私が実際にやってしまった(そしてあなたもたぶんやってる)5つのミスと、その解決方法を紹介します!
ミス1:デフォルトのラベルをそのまま使う
やっちゃってたこと 😅
Power BIって、データソースの列名をそのままタイトルや軸ラベルに使いますよね。
例えば:
– グラフのタイトル:「sales_amount_yen」
– 軸ラベル:「product_category_name_jp」
– 凡例:「status_cd」
「データベースの列名がそのまま!」状態です。
私の失敗談:
上司:「status_cdって何?」
私:「えっと、1が承認済みで、2が...」
上司:「じゃあ『承認済み』って書いて」
私:「...はい」
なぜダメなの?
見る人はデータベースの列名なんて知りません!
あなたにとっては「当たり前」の用語でも、レポートを見る人(上司、クライアント、他部署の人)には暗号にしか見えないんです。
解決方法 ✨
ビジュアルのタイトルを変更
- ビジュアルを選択
- 「書式」ペイン → 「全般」
- 「タイトル」をオンにして、わかりやすいタイトルに変更
Before: sales_amount_yen
After: 月別売上金額(円)
軸ラベルをわかりやすく
- 「書式」ペイン → 「X軸」または「Y軸」
- 「タイトル」をオンにして変更
Before: product_category_name_jp
After: 商品カテゴリー
メジャー名も日本語に!
DAXメジャーを作るとき、最初から日本語名にしましょう。
// ❌ これだと...
Total_Sales = SUM(Sales[Amount])
// ✅ これなら誰でもわかる!
合計売上 = SUM(Sales[Amount])
クイック勝利! 🎯
既存のレポート、今すぐ5分でラベルを全部日本語化してみてください。
見違えるように「伝わる」レポートになりますよ!
ミス2:情報を詰め込みすぎる
やっちゃってたこと 😅
「せっかく作るんだから、いろんな情報を入れよう!」
って思って、1ページに10個も15個もグラフを詰め込んでました。
– 売上推移
– 商品別内訳
– 地域別分布
– 顧客ランキング
– 前年比較
– 予算達成率
– トレンド分析
– …もっと入る!
画面がグラフで埋め尽くされてる状態です。
なぜダメなの?
認知過負荷(コグニティブ・オーバーロード) という心理学用語があります。
人間の脳は、一度に処理できる情報量に限界があるんです。
情報が多すぎると:
– 何を見ればいいかわからない
– 重要なポイントが埋もれる
– 結局何も理解できない
「全部重要!」→「結局何も伝わらない」になっちゃうんですよね😭
解決方法 ✨
「1ページ1メッセージ」の原則
Before:
ページ1: 売上ダッシュボード(グラフ15個)
After:
ページ1: 売上サマリー(KPI 3-4個)
ページ2: 商品別詳細分析(グラフ 3-5個)
ページ3: 地域別分析(グラフ 3-5個)
優先順位をつける
ステップ1: 本当に必要なものだけ残す
「このグラフがなかったら意思決定できない?」
NO → 削除or別ページへ
ステップ2: 視線の流れを意識
– 重要なKPIは左上
– ストーリーの順番に配置
– 関連する情報はグループ化
フィルターとドリルダウンを活用
全部を1ページに入れるんじゃなくて:
– スライサーで切り替えられるようにする
– ドリルダウンで詳細を見せる
– ツールチップで補足情報を追加
Miku’s実践例:
メインページ:
└ KPI: 今月の売上、前月比、目標達成率
└ 大きなグラフ1つ: 月次トレンド
└ スライサー: 地域、商品カテゴリー
↓ 詳細はドリルダウンまたは別ページ
クイック勝利! 🎯
今あるレポート、グラフが7個以上あったら要注意。
「これなくても大丈夫かも?」ってグラフ、思い切って削除してみましょう。
スッキリして、むしろ見やすくなりますよ!
ミス3:色使いが…カオス
やっちゃってたこと 😅
Power BIのデフォルトカラー、そのまま使ってました。
しかも:
– グラフAは青系
– グラフBは緑系
– グラフCはオレンジ系
– 同じカテゴリーなのに、ページによって色が違う
「カラフル=見やすい」だと思ってたんですよね…
なぜダメなの?
色には意味があります。
- 色がバラバラ → 見る人が混乱
- 同じ商品なのに色が違う → 「違うもの?」と勘違い
- 原色だらけ → 目が疲れる、集中できない
私の失敗談:
「A商品」がページ1では青、ページ2では緑になってて、
上司に「この2つは別の商品?」って聞かれました😅
解決方法 ✨
カラーパレットを統一する
ステップ1: テーマを設定
1. 「表示」タブ → 「テーマ」
2. 組み込みテーマを選ぶか、カスタムテーマを作成
ステップ2: カテゴリーごとに色を固定
A商品 → 常に青 (#1f77b4)
B商品 → 常に緑 (#2ca02c)
C商品 → 常に オレンジ (#ff7f0e)
色の選び方のルール
🎨 基本の3色ルール:
1. メインカラー(1色): 最も重要なデータ
2. サブカラー(2-3色): カテゴリー分け
3. グレー: それ以外の情報
良い例:
売上(重要!) → 濃い青
利益 → 明るい青
その他の商品 → グレー
悪い例:
全部バラバラの原色 🌈
意味のある色を使う
- 緑 → 良い、達成、成長
- 赤 → 警告、未達成、減少
- 青 → 中立、情報
例:
予算達成率:
100%以上 → 緑
80-99% → 黄色
80%未満 → 赤
Watch Out! ⚠️
色覚特性(色弱・色盲)を持つ人もいます!
– 赤と緑だけで区別しない
– 明度(明るさ)の差もつける
– パターン(点線、実線など)も併用
クイック勝利! 🎯
テーマギャラリーから「Accessible」テーマを試してみましょう。
アクセシビリティに配慮された色使いになってますよ!
ミス4:データが重すぎてレポートが遅い
やっちゃってたこと 😅
「とりあえず全データ読み込んでおこう!」
- 過去10年分のデータ全部
- 使わない列も全部インポート
- リレーションシップぐちゃぐちゃ
- DAXメジャーも非効率
結果:
– ファイルサイズ: 500MB超え
– レポート開くのに30秒
– フィルター変更すると「灰色の死の画面」(グレー・ボックス・オブ・デス)
なぜダメなの?
遅いレポート = 使われないレポート
どんなに綺麗なレポート作っても、開くのに30秒かかったら誰も見ません😭
しかもPower BI Serviceにアップロードできる容量にも制限があります。
解決方法 ✨
データを減らす(Power Queryで!)
1. 必要な列だけ選択
// ❌ 50列全部読み込む
Source = Excel.Workbook(File.Contents("data.xlsx"))
// ✅ 必要な5列だけ
Source = Excel.Workbook(File.Contents("data.xlsx"))
RemoveColumns = Table.SelectColumns(Source, {"日付", "商品", "数量", "金額", "地域"})
2. 期間を絞る
// 過去2年分だけにする
FilteredRows = Table.SelectRows(Source,
each [日付] >= Date.AddYears(DateTime.Date(DateTime.LocalNow()), -2))
3. 集計してからインポート
詳細データが不要なら、Power Queryで先に集計:
// 日次データを月次に集計
Grouped = Table.Group(Source, {"年月", "商品"},
{{"合計売上", each List.Sum([売上]), type number}})
DAXメジャーを最適化
❌ 遅い書き方:
売上合計 =
CALCULATE(
SUM(Sales[Amount]),
FILTER(
ALL(Sales),
Sales[Date] <= MAX(Sales[Date])
)
)
✅ 速い書き方:
売上合計 = SUM(Sales[Amount])
// シンプルが一番速い!
リレーションシップをチェック
- 多対多のリレーションシップは避ける
- 使わないテーブルは削除
- 計算列より メジャーを使う
Pro Tip 💡
「パフォーマンス アナライザー」を使いましょう!
- 「表示」タブ → 「パフォーマンス アナライザー」
- 「記録の開始」
- レポートを操作
- どのビジュアルが遅いかチェック!
クイック勝利! 🎯
Power Queryエディターで「列の削除」→「列の選択」→使ってない列を全部削除。
これだけでファイルサイズがググッと減りますよ!
ミス5:ストーリーがない(ただのグラフの羅列)
やっちゃってたこと 😅
グラフは作った。数字も正しい。でも…
「で、これを見てどうすればいいの?」
って言われる。
データは見せてるのに、インサイト(洞察)が伝わってない状態です。
なぜダメなの?
レポートの目的は「データを見せること」じゃなくて、
「意思決定を助けること」 なんです。
「売上が下がってる」→ わかった。で?
「A地域の売上が30%下がってて、対策が必要」→ これならアクションできる!
解決方法 ✨
「So What?」を考える
すべてのグラフに対して問いかけましょう:
「So What? だから何?」
例:
– グラフ:「月次売上推移」
– So What?:「7月から減少傾向」
– So What?:「特に関東エリアが顕著」
– So What?:「競合の新製品投入が原因の可能性」
– アクション:「関東エリアでプロモーション強化を検討すべき」
ストーリーの構成
良いレポートの流れ:
1. サマリー(結論)
「今月の売上は目標未達。主な原因は...」
2. 現状(What)
「売上トレンドはこう」
3. 原因(Why)
「なぜなら〇〇地域が...」
4. 示唆(So What)
「このままでは△△のリスク」
5. 推奨アクション(Next Action)
「対策として××を提案」
テキストボックスを活用
グラフだけじゃなくて、言葉で説明を追加しましょう!
[テキストボックス]
⚠️ 注目ポイント
・A商品の売上が前月比-20%
・B地域での在庫不足が原因
・来月までに在庫補充が必要
ビジュアルの順番を意識
見る人の視線は:
左上 → 右上 → 左下 → 右下
重要な情報は左上に!
[左上] [右上]
最重要KPI 補足グラフ
[左下] [右下]
詳細分析 アクション提案
Real Talk 💬
私、最初は「綺麗なグラフを作ること」が目的になってました。
でも上司が求めてたのは「で、どうすればいい?」の答えだったんですよね。
データを見せるんじゃなくて、意思決定を助ける。
これを意識するだけで、レポートの価値が全然変わります!
クイック勝利! 🎯
今あるレポートの一番上に、テキストボックスで「今月のサマリー」を3行で追加してみましょう。
それだけで「伝わる」レポートに変わりますよ!
まとめ:今日から使える改善チェックリスト
よし!じゃあ今すぐできることをまとめますね。
✅ 今日の5分チェックリスト
- [ ] ラベルチェック: データベース用語そのままになってない?
- [ ] 情報量チェック: 1ページに7個以上グラフない?
- [ ] 色チェック: 同じカテゴリーは同じ色?
- [ ] 速度チェック: フィルター変更が5秒以内?
- [ ] ストーリーチェック: 「だから何?」に答えられる?
🎯 優先度別 改善リスト
今すぐやる(5分):
1. デフォルトラベルを日本語化
2. 不要なグラフを削除
3. サマリーテキストを追加
今週中にやる(30分):
1. カラーテーマを統一
2. 不要な列をPower Queryで削除
3. パフォーマンスアナライザーで遅い部分を特定
来月までにやる(じっくり):
1. レポート全体のストーリーを再構築
2. DAXメジャーを最適化
3. ユーザーにフィードバックをもらって改善
最後に:完璧じゃなくていい
ここまで読んで、「やば、全部やってた…」って思いました?
大丈夫!私も全部やってました😊
最初から完璧なレポート作れる人なんていません。
大事なのは、少しずつ改善していくこと。
今日この記事で知ったこと、1つでいいから実践してみてください。
ラベルを日本語にするだけでも、全然違いますから!
そして、ユーザーからフィードバックもらいましょう。
「見づらい」って言われたら、「どこが?」って聞く。
それが次の改善につながります✨
あなたのレポート、どのミスが当てはまりましたか?
コメントで教えてください!一緒に改善方法を考えましょう😊
次に読む記事:
– Power BI パフォーマンス最適化の完全ガイド (coming soon!)
– DAXメジャー 遅い vs 速い 徹底比較 (coming soon!)
– 伝わるレポートのストーリー設計法 (coming soon!)
参考リソース:
– Power BI 公式ドキュメント – パフォーマンス最適化
– データビジュアライゼーションのベストプラクティス
P.S. Power BIでつまずいたこと、他にもありますか?
リクエストがあれば記事にしますので、コメントかお問い合わせからどうぞ!📬

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