「Power BIって難しそう…」って諦めてませんか?
Power BIの名前は聞いたことあるけど:
– 「プログラミング必要そう…」
– 「DAXとか難しい数式覚えなきゃいけない?」
– 「Excelで十分じゃない?」
わかります。私も最初はそう思ってました!
でも実は、Power BIってクリックだけで美しいグラフが作れるんです。
しかもデータは政府が無料で公開してるもの。
今日は一度もコードを書かずに、日本の人口データをグラフ化してみます。
「初めてPower BIを触る」という人、ぜひ一緒にやってみましょう!☕
今日作るもの
日本の都道府県別人口の推移グラフ
政府統計ポータルサイト「e-Stat」から最新の人口データを取得して、
どの都道府県の人口が多いか、時系列でどう変化してるかを一目で見られるグラフを作ります。
所要時間: 10分
必要なスキル: マウス操作ができればOK!
コード: ゼロ行 🎉
準備:Power BI Desktopをインストール
まだ持ってない方は、こちらから無料でダウンロードできます。
無料です! Microsoftアカウントがあればすぐに使えます。

ステップ1:e-Statから人口データをダウンロード
1-1. e-Statとは?
e-Statは日本政府が運営する統計データのポータルサイトです。
人口、経済、教育、医療…ありとあらゆる統計データが無料で公開されています。
データアナリストにとっては宝の山!✨
今回は人口データを使います。
1-2. データをダウンロード
①e-Statにアクセス
https://www.e-stat.go.jp/
②時系列表をクリック

③人口・世帯 → 01 総人口(総数)を選択

④一括ダウンロードをクリック

TimeSeriesResult_yyyymmddhhmmss.csvというファイルがダウンロードされます。
Pro Tip 💡
このCSVファイル、都道府県別と全国の合計が両方入ってます。
後でPower Queryで分けるので、そのまま使いましょう!
ステップ2:Power BI Desktopでデータを読み込み
2-1. データを取得
Power BI Desktopを開いて:
①「データを取得」をクリック

②「テキスト/CSV」を選択して「接続」

③ダウンロードしたCSVファイルを選択して「開く」

2-2. データの変換(ここが大事!)
重要!「読み込み」じゃなくて「データの変換」をクリック!

Why? なぜ変換が必要?
e-Statのデータは「全国」と「都道府県別」が混ざってます。
グラフにするときは分けた方が便利なので、Power Queryで加工します!
ステップ3:Power Queryでデータをクリーニング
Power Queryエディターが開きました!ここでデータを整えます。
3-1. 不要なステップを削除
右側の「クエリの設定」に「変更された型」というステップがあるはず。
これは自動で追加されたものですが、今回は不要なので×をクリックして削除します。

Why? なぜ削除?
後で自分で型を設定するので、自動設定は邪魔になります。
3-2. データの中身を確認

「地域」列を見ると、「全国」と都道府県名が混在してますね。
今回は都道府県別のグラフを作りたいので、これを分けます!
3-3. クエリを複製(参照)
左側のクエリ名を右クリック→「参照」をクリック

What does “参照” mean?
元のデータを参照したまま、別のクエリとして加工できます。
「コピー」だと独立しちゃうけど、「参照」なら元データの更新が反映されます!
3-4. クエリ名を変更
新しいクエリの名前を「各都道府県」に変更します。

3-5. 「全国」を除外
①「地域」列の▼をクリック

②「全国」のチェックを外して「OK」

結果:

やった!都道府県だけになりました✨
ステップ4:データ型を設定
Power BIがデータを正しく扱えるように、各列の型を設定します。
4-1. 「時点」列を日付型に
①「時点」列のヘッダーのアイコンをクリック

②「日付」を選択
4-2. 「総人口(総数)【人】」を整数型に
①「総人口(総数)【人】」列のヘッダーのアイコンをクリック

②「整数」を選択
4-3. 結果確認

列のアイコンが変わってれば成功!
– 時点:カレンダーアイコン
– 総人口:123アイコン
4-4. Power BIに読み込み
「閉じて適用」をクリック

Power BIのメイン画面に戻ります。データの準備完了!🎉
ステップ5:グラフを作成
ここからが楽しいパート!ドラッグ&ドロップだけでグラフを作ります。
5-1. グラフの種類を選択
①右側の「視覚化」ペインから「積み上げ横棒グラフ」をクリック

キャンバスに空のグラフが表示されます。
5-2. フィールドをドラッグ
右側の「フィールド」ペインから、以下を順番にクリック:
1. 時点
2. 地域
3. 総人口(総数)【人】

あっという間にグラフが! ✨
5-3. グラフを見やすく調整
①合計ラベルをON
視覚化ペインの「書式」→「合計ラベル」をON

各バーの合計が表示されるようになります。
②凡例の位置を調整
「書式」→「凡例」→「位置」を「右」に変更

5-4. 完成!

やった! 日本の都道府県別人口の推移グラフが完成しました🎉
グラフから読み取れること:
– 東京が圧倒的に人口が多い
– 時系列で人口の変化が一目でわかる
– 各都道府県の人口の割合が色分けで理解しやすい
応用:もっと分析してみよう!
スライサーで年を絞る
「スライサー」を追加すると、特定の年だけ表示できます。
「時点」フィールドをスライサーにドラッグしてみましょう!
地図ビジュアルで表示
「マップ」ビジュアルを使えば、地理的な分布が直感的にわかります。
フィルターで上位10都道府県だけ表示
「フィルター」ペインで「トップN」を使えば、人口の多い順に表示できます。
よくある質問 Q&A
Q1: Power BI DesktopとPower BI Serviceの違いは?
A:
– Desktop = パソコンにインストールして使う無料アプリ(今日使ったやつ)
– Service = ブラウザで使えるクラウド版(レポート共有に使う)
まずはDesktopで作成に慣れましょう!
Q2: データを更新するには?
A: 「ホーム」タブの「更新」ボタンをクリックするだけ!
e-Statから新しいデータをダウンロードして、同じファイル名で保存しておけば、
Power BIが自動で最新データを読み込みます。
Q3: Excelとの違いは?
A: 大きな違い:
– インタラクティブ: クリックで絞り込みができる
– 大量データに強い: 数百万行でも高速
– 美しいビジュアル: デザイン性が高い
– 共有が簡単: Service使えばURLだけでシェア
Excelの良さもありますが、プレゼンテーション用のダッシュボードならPower BIが最強!
Q4: エラーが出た…
A: よくあるエラー:
「ファイルが見つかりません」
→ CSVファイルの場所を移動しませんでしたか?
「データ型が変換できません」
→ ステップ3-1の「変更された型」を削除しましたか?
「グラフが表示されない」
→ フィールドの順番が違うかも。もう一度順番通りにクリックしてみてください。
まとめ:コードゼロでグラフができた!
長い記事でしたね。お疲れ様でした!😊
今日やったこと:
1. e-Statから政府の公開データをダウンロード
2. Power BI Desktopに読み込み
3. Power Queryでデータをクリーニング
4. クリックだけでグラフを作成
コード: ゼロ行
DAX: 使ってない
所要時間: 10分
どうでしたか?
「意外と簡単!」って思いませんでした?😊
Power BIって最初は難しそうに見えますが、
基本的な使い方はExcelとそんなに変わりません。
What’s Next?
今日の成功体験を足がかりに、次はこんなことにチャレンジしてみましょう:
– 別のe-Statデータで練習
– 複数のグラフを組み合わせてダッシュボード作成
– DAXで簡単な計算列を追加
今日の宿題 📝
1. 自分の好きな都道府県をグラフから探してみる
2. 人口の変化に気づいたことをメモする
3. 「こんなデータも見てみたい!」ってアイデアを考える
リソース:
– Power BI Desktop ダウンロード
– e-Stat 政府統計ポータル
– Power BI公式ドキュメント
関連記事:
– Power BI初心者が避けるべき5つのミス
– Power Queryの基礎知識 (coming soon!)
– DAX入門:最初に覚える5つの関数 (coming soon!)
質問やリクエストは?
コメント欄で教えてください!
「こんなデータで試したい」「ここがわからなかった」何でもOKです😊
P.S.
今日初めてPower BI触った人、教えてください!
最初の一歩を踏み出したあなた、めちゃくちゃすごいです!🎉
データビジュアライゼーション、楽しいですよね。
一緒にもっと学んでいきましょう✨


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